top of page

過去のイベント

vol.06 山下裕子さん/佐伯亮太さん まちの居場所・サードプレイス  レポート

2017.8.24 山下裕子(広場ニスト)/佐伯亮太(コミュニティファシリテータ-)

まちの居場所・サードプレイス~心地よい空間とは?~ 参加者11名

 

【振り返り】

 とても熱量の高い二人のお話に会場全体が引き込まれたような回でした。 価値観が同じで経験、性別、年代が違う二人だからこそ出来た素晴らしいトークセッションだったと思います。

 やっぱり、スピークはトークに適わないな~と思いました。 何も無い空間だからこそいろんな広がりがあり、何も無いからこそ言葉を大切にし、いろいろな言葉を使いつつ、余計な言葉は使わない。改めて言葉の大切さを認識させてもらえました。

 お二人の話は留まることを知りませんが、その中で空間、時間、文化、言葉といったシンプルな要素にこだわりを感じます。多分、いろいろな現象を突き詰めて行くためには、最終的にシンプルな要素に修練されていくのかなと思います。特に、『目利き』や『重ね合わせ』といったフレーズが印象的でした。

 お話を聞きながら思い出したのは、フランスの社会学者であるレヴィストロースが日本について評した「ディビジョニズム(分割主義)」です。日本料理、特にお刺身に見られるように日本人は素材(要素)を大切にします。そして、その素材が混ざらないように美しく配置をします。おそらくこれは個々を尊重する日本の文化を表していると思います。そして、食べる時に口の中でカスタマイズする(ご飯 の後におかず、おかずとご飯を一緒になど)素材を活かすのは自然を尊重すること、一つのお皿に配することは機能的なこと。そういった日本人の良さを「ディビジョニズム」として表現していました。

 まさに、他者を尊重し、言葉など表現の要素をシンプルにし、広場といった一つの器に配するところはディビジョニズムなのかな~と思います。いずれにせよ、参加者にとって何かアンカーとなるものを残してもらった回には間違いないと思います。

                                     (藤輪 友宏)

PDFデータはこちら

 

新着イベント
bottom of page