vol.22　未来に繋ぐ暮らしのタネ～Rethink Ethical～　レポート

2018.12.19　天野雄一郎

未来に繋ぐ暮らしのタネ～Rethink Ethical～　参加者7名

【振り返り】

今回は「エシカル」に関して勉強してみました。

僕自身、環境問題に取り組んでいるわけではなく、「ファストフード、ファストファッション、コンビニ飯を止めよう」と声高に言うことに対してはちょっと二の足を踏むタイプです。参加者の方も問題意識を持って参加されている方、とりあえず聞いてみた方、その意識のグラデーションはこれまでの中で一番大きかったと思います。だからこそ面白かった。多分、「そうだそうだ！」や「う～ん、よくわからないな～」という心の声が見ていて聞こえてくるようでした。二次会でもその辺が議論になり、エシカルやヴィーガンを推奨する人の中でもグラデーションは大きいようで、単純な括りの話ではないと感じました。

世の中、多様性が叫ばれている時代です。ますます価値観のグラデーションが拡がっていくと思います。その時、そのグラデーションを僕たちはどこまで受け入れることが出来るでしょうか？多様性は大事だけど、なんでもOKというわけでもない。違いを認めるのも大事ですが、違うところばかりだと生きづらい。

多様性とは作るものではなく、私たちの中に在るもの。

それを顕在化させ、どこが同じか？共感する部分を探す行為がこれからは大事だと僕は思います。「エシカル」とは僕たちの中にある多様性を揺り動かす一つの考え方であり、これから僕たちが話す言語として大事な言葉ではないかと思いました。

（藤輪　友宏）