vol.07 園田聡さん マチは僕たちの居場所・スペースをプレイスに レポート
2017.9.28 園田聡((有)ハートビートプラン)
マチは僕たちの居場所・スペースをプレイスに~まちなかをつかう作り方~ 参加者7名
【振り返り】
前回のレポートで"スピークはトークに勝てない”と書きましたが、今回は”ディスカッションは最高のライブ”という感じでした。 園田さんのお話は理論に裏打ちされた実践であり、何回聞いても面白いです。レポート作成にあたり音声を再度聞いていますが、新しい発見が数多くあります。
プレイスメイキングはモノ中心であった20世紀の価値観を開放し21世紀の価値観としてヒトを中心とした世の中を作っていく手法なんだ と思います。人が中心だから人を大切にし、人を大切にするからみんなが参加する社会が築けるのだと思います。
園田さんの生い立ちや欲しい(飲み?)空間などを紹介してもらい、園田さんがどんな未来を欲しているのか垣間見た気がします。家族の職業や育ったまちから都市に対する愛着と使命感、自由な校風から育てられたチャレンジ精神と仲間。そんな想いに響いたのがプレイスメイキングであり、まさに彼がするべきミッションなんだと思います。
また、意外に古風なところもあるなと思い、その部分が情報化社会の中でもぶれない自分らしさや人と人とのリアルな繋がりを重んじているところに現れています。
僕は土木技術者です。土木技術は英語で"civil engineering"と言います。Civilは"市民の"です。では本当に市民の技術になっているのか?技術者は市民を見ているのか?また、市民は自分ごととして感じているのか?もしかしたら"civil(市民)”ではなく"mass(大衆)”ではないのかと思います。"mass"とは大衆を表すと同時に”塊(かたまり)"を意味します。僕たちは市民をモノとしての塊で考えていなかったか?対話をちゃんとしていたか?
”mass engineering”から”civil engineering”へ、そのためには技術者も市民もどちらも関わる事が大事。それはお互いに空間を共有すること。そんな事をプレイスメイキングと園田さんから感じた回でした。
(藤輪 友宏)
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