vol.11 梅原智恵美さん/中嶋僚さん 人生の終わり方、終わる場所 レポート
2018.1.23 梅原智恵美(NPO法人ほほ笑みの森)
中嶋僚(まちの福祉コーディネーター)
人生の終わり方、終わる場所 ~人生のゴールに向かって~ 参加者7名
【振り返り】
ずーっとしたいな-と思っていた【福祉】をテーマにして開催する事が出来ました。
①梅原さんについて
梅原さんに関してはMANABIYAで知り合い、一度だけ「ほほ笑みの森」にお邪魔しました。
スタッフの方々のとても素敵な笑顔で、介護からくる重苦しいイメージが全然ありませんでした。こんな人達といるからおじいちゃんやおばあちゃんも楽しく人間らしく暮らしていけるのかな~と思ったと同時に、死に近づくにつれ理性よりも人間本来の本能で生きる高齢者の方々が自分らしく生きているから、スタッフさんも楽しいのかなと思いました。
子供は生まれて、社会(生きる)に対応するためにさまざまな仕組みを学び理性的になります。その反対で、死ぬ間際は理性から本能に逆戻りをする。そこに本来の人間らしさがあり、自分も周りも幸せにするのかもしれません。 『看取りとは命のバトン』梅原さんの言葉には人の死に際を看取り続けてきた人だからこその重みがありました。
きれい事を言うつもりはありませんが、もしかしたら理性を持って様々な経験をしてきた高齢者が、死ぬ間際に本能的に戻った瞬間に幸せがあるのかな~と思いました。
②中嶋さんについて
中嶋さんも梅原さんと同じような時期に知り合いました。
具体的な活動は余り知らずに、姫路のNPOさんで一緒に悪巧みして酒を飲んでいる仲間ですが、改めて話を聞いて感心をしてしまいました。
視野の広さや目的と手段を的確に判断する冷静さなどが凄いです。また、その背景には様々な場面に遭遇されているからこその重みがあります。「NPO法人ねこのて」の方々ともご一緒させて頂いていますが、とても仲が良いのですがお互いが自立しているとても素敵な関係を築いているように見受けられます。
中嶋さんがいつも言われているのは「「ねこのて」はメンバーそれぞれが成長していければいい」それは、組織が目的ではなく成長する手段として「ねこのて」があると感じます。
そして、今回の話は如何にして生きるか!
生きる事は社会の中で自分がどう過ごすか、それはとても煩わしくとてもつらい事が多いと思います。その中でどうやって楽しく生きるか。中嶋さんのお話には冷静ながらに熱く生きる事に対する執着を感じました。そして、その先に生きている中での幸せがあるのかなと。
③結論
僕の中の結論としては、
梅原さんから 死ぬ間際、人間本来の本能に戻ったときの幸せ
中嶋さんから 生き続ける、人間の理性と理性の合間に垣間見える幸せ
理性とは未来を生きる。本能とは今を生きる。
今という瞬間を一生懸命生きている中に幸せがあるのかと思います。
④感想
とても楽しい回でした。
最後に、自分には両親、子供がいる中で不意に福祉の助けを必要とする場合があると思います。そのためにも、「転ばぬ先の杖」である福祉が何処で手に入るか?「事前福祉」という観点から、少しずつ勉強したいなーと思いました。
(藤輪 友宏)
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