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vol.16 東村奈保さん シェアで 社会問題を解決する  レポート

2018.6.26 東村奈保(NPO法人ソーシェア 代表理事、株式会社ヒトトバ 代表取締役)

シェアで社会問題を解決する~シェアから生まれる未来~ 参加者15名

【振り返り】

「シェア」にこんな拡がりがあるとは思いませんでした。

よくよく考えると、人間は共有することで他の動植物から身を守っていき、現在の社会を築いていった。ということは、社会の根本は「シェア」なんだと思いました。現在の社会を形成している行政組織は人口が増えていく経済成長局面を想定して形作られていて、人口減少及び成熟社会(量より質)の局面ではなかなか立ち行かなくなっているように思われます。そんな中で新たな「シェア」の形を生み出していっているのが東村さんを始めとする民間の方々がやられている「シェアリングエコノミー」だと思います。縦社会の結束した繋がりから横の緩やかな繋がりへ、現在の行政組織が不要とは言いませんが、すこし枠組みを緩めて民間のパブリックマインドを持った方々に権限を譲って、縦と横からサポートする世の中が必要なのかもしれません。それこそ、東村さんがおっしゃっていた『一ヵ所に依存しない生活』かもしれません。例えば、夕張市のような自治体に住居を構え、そこでサービスを受けている住民は行政サービスが滞れば住みにくくなります。でも、パブリックマインドを持った民間企業がそこでサービスを提供できるのであれば、住みづらさも解消されると思います。

また、学校でも一人の担任に依存するのではなく複数の担任がいたり、学校以外のフリースクールがあったりすることで生きづらさが解消される。『分け合う』というコトの拡がりはとても大きいと思います。

ただ、その『分け合う』には『干渉』もあるわけで、『干渉』を受け入れられる範囲を日々探していくことが大切だと思います。そういった意味でやはり大変だけど『対話』が大事だな~と思いました。

※※※

東村さんに関しては、本当に僕と真逆の方だな~と言うのが感想です。 僕は誰かに何かを与えようとして行動するので、それが受け入れられなければイライラする。でも、東村さんは自分が発する行動に乗りたい人が乗っかればいい。だからこそ、軽やかに人と交わりながら生きているように見えます。

そして、自分が「やりたい」と思えば、まず宣言する。そして、その宣言に賛同した人と始める。『宣言型』の始まりは良いなと思いました。宣言するプレッシャーはありますが、「やりたい」から始まるのでプレッシャーも無いかもしれませんし、宣言することでまず価値観をシェアする。東村さんらしいやり方だと思いました。僕もこれからは宣言型で行きたいと思います。

また、東村さんは『磁力』『磁場』を持った人なのかな~と思いました。東村さんは「受け止めない」とおっしゃっていました。誰かが何かしようとしたとき、自分と同じ方向性なら一緒にしましょう、って感じ。それは底のない円筒形の筒を想像させます。その筒の中をいろんな思いを持った人がすり抜けていく。その時、筒の中で強い『磁場』が発生している。

磁力は電磁波に作用し、加速したり(エネルギーを高くする)、曲げたり、光を放出させたりします。これは兵庫県佐用町にある世界的な研究施設Spring-8や電子顕微鏡に使われている原理です。それと同じで、東村さんという『磁力』を持った筒にみんなが飛び込めば、やる気が出たり(加速する)、違った方向性を見つけたり(曲げる)、新しい自分を発見したり(放出する)するように思います。今回、その磁力に少し触れることができ、少し自分の味方や振る舞いが変っていきそうな予感がします。そして、会社も近いのでたまには「TuKuRu」に引き寄せられてみようかな~と思います。

                                 (藤輪 友宏)

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