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vol.23 ファッションロッジクでみつける⾃分らしさ〜服が変わると⼈⽣も変わる〜 レポート

2019.1.19 長谷川由美

ファッションロジックでみつける⾃分らしさ〜服が変わると⼈⽣も変わる〜 参加者8名

1.パートさんそして店長  長谷川さんのキャリアはパートさんから始まったそうです。主婦で古着屋さんにパートで働いて、その時に会社から店長募集の話があり、それに乗っかって4年間店長を務められたそうです。パートからいきなり店長っていのうが凄いですね!長谷川さんの性格を表しているように思います。  その後、複数店舗のマネージャーになり、最大18拠点の管理をし、その手腕を買われ株式会社kurokawaに勤務されているとのことです。また、パーソナルスタイリストとしてファッションロジックを使った活動もされており、今日はそちらの話をお伺いしました。

2.ファッションロジックとは? (1)ファッションをロジックする? ファッションをロジックするってなんやねん、って感じですよね。

「その人に似合う服、その人にあうサイズなどファッションについての教科書や学ぶ場が日本には無い。ファッションって感覚・センス・感性だけ?理屈、理論がありオシャレを学ぶ。」

と長谷川さんは話されていました。

 そして大事にされているのは“自己肯定感“  雑誌やテレビ、友人など。僕たちは他人をうらやみそれを模倣しようとする。でも、他人と自分は違う。自分の魅力に気づき、自分らしさを身に纏う。そんな思いを持って活動をされているそうです。

(2)客観的に見るには理論がいる  自分らしさを身に纏う。ファッションロジックは理論なので、体系的に今自分は何処にいるか。そしてどんな状況を手に入れたいか。それをわかりやすく教えてもらいました。  ファッションを評価するのは自分であり他人です。だから服には、『好きな服』と『似合う服』という考えがあるそうです。

 好きな服とは、主観的立場から見た服選び  似合う服とは、客観的立場から見た服選び

 好きな服であり似合う服がハッピーゾーンであり、ファッションロジックが目指しているところ。主観的なものの見方は誰にでも出来るが、客観的なものの見方は難しい。それを理屈で紹介するのがファッションロジックだそうです。

(3)似合う服とは?  じゃあ、似合う服って何か?それはその人の外見に合った服だそうです。  その人をロジックで区分されたタイプに評価して、タイプに応じてファッションを組み立てていきますが、評価の段階でその人の性格は考えないそうです。あくまでも外見なので、優しい性格でもクールそうに見える人はあくまでもクールに。また、メガネもファッションアイテムの一つなので、メガネを外して評価するそうです。面白いですね。

(4)ファッションロジックの具体例  今回はセミナーで教えてもらう話もエッセンスとしていろいろ教えてもらいました。とても理論的で、「なるほど」と思えるようなお話がいっぱいでした。参加した方々も明日から少しオシャレさんになれそうです。ここでも、少し紹介しておきます。

①魅力マトリクスでパターン分け  魅力マトリクスとは二つの軸で人を評価し4つのタイプに分類する。自分が思っているタイプと他人が思っているタイプを複数名のグループで話し合いをし、客観的視点で自分をみていく。ちなみに、このワークショップは長谷川さんのイベントでは一番盛り上がるそうです。

・タイプは4つに分かれる

男性(誠・優・涼・渋) 女性(清・凛・萌・艶)

 自分のタイプが分かると現実とのギャップが浮き彫りになる。例えば涼の人は見た目がチャラチャラしている感じなので仕事で軽く見られやすい、など。

②色っていろいろ大切 ・誰でも簡単!3色展開 アウター、インナー、ボトムを3色でまとめる。3色には色の濃淡やトーンに注意する ・ニュートラルカラーを揃えておくと日々の着こなしが楽になる。 ・色の鮮やかさは地味過ぎず、ガチャガチャしすぎず(40~60%くらい)

③時期・ライン・小物など ・セールは季節外れのアイテムがそろうが、季節に合った色を買うと以外と使える ・小物(ベルト、スカーフなど)の使い方でイメージが大きく変わる

3.ファッションが人に与える影響  ファッションは自己表現って言われますよね。ファッションロジックは「どうありたいか」と当時に「どう見られているか」の視点も踏まえて、クライアントさんとファッションを作り上げていくようです。  例えば、タイプで言うと「萌」の女の子だけれど、仕事上はカッコイイ女としてありたいために、違うタイプの服装をしている。でも、ちゃんと「萌」を踏まえた上で長谷川さんとファッションを作り上げていくと自然と表情が変り、とても素敵な女性になったそうです。

 また、洋服は高価だけれど着合わせが悪くてカッコよく見えない、でもファッションロジックを学んで、高価じゃない服装でもとってもカッコよくなる。実際に見せていただいた写真の女性は年配なのですが、若作りすればするほどやぼったく見え、自分らしさに見合った服装の方がカッコよくて若々しく見えました。ホントすごいです。  そしてファッションロジックを学ぶことでいろんな効果があったようです。買い物が楽しくなったり、自分に自信を持てたり、みんなに褒められたり。そして一番印象的だったのが、

「ファッションロジックを学ぶことによって思い込みの枠に気づけた」

という言葉です。  服を変えることで評価が変った、望んでいたことが服を通して変った、自分のためにオシャレをしてもいい、たくさんの人がファッションロジックを通して思考の枠組みを拡げ、自分らしく活動できるようになった。とっても素晴らしいことだと思いました。  そして、いま長谷川さんがファッションロジックを通して見えてきたことをまとめてくれました。

外見(ファッション)を変えたら、 内面が変わって… 選択が変わって… 行動が変わって… 人生まで変えてしまう!

4.これからの取り組み(課題)  ここまで人を変えられる理論が成り立っているファッションロジック。もう、悩むことなんかないのかな~と思っていたら、あるんですね。長谷川さんは新たな課題を発見されたそうです。 こんなことがあったみたいです、  会社の新年会に出席したら思いっきりフォーマルな場だった。ドレスコードがあるのを知らなかった長谷川さんはビジネスな恰好で出席していたので恥ずかしい思いをされたそうです。  日本の文化に調和があります。周りに合わせること。これも社会で生きていくには大切です。自分らしさを表現しつつ、周りと調和するファッション。それが、長谷川さんのこれからの課題だそうです。周りと言っても多くの要素を話されました。  場所、天気、地域性、気温、目的、成果、人などなど  めちゃくちゃ考えること多いな~と思いました。でも、そうすることによりファッションで悩む人たちを開放したい。長谷川さんの強い想いを最後に話して頂きました。

//////////感想//////////

 ファッションロジック!面白かったです。  長谷川さんのお話のあと、みんなでタイプの話をしたり服を交換しあったり。とても楽しく過ごせました。ファッションを通して自分を評価するって面白いと思います。

 “外見を変える”ってことに対し中身が伴ってない、チャラチャラしている。そんな言葉もあるかもしれません。確かに外見から変えていますが、それに合わせて中身が変っている。長谷川さんはファッションを変えるとき、必ず相手に「どうありたいか」を問われていました。それこそが自分の中にあるもの。だから、長谷川さんのファッションロジックは本質をついていると思います。

 ファッションは手段です。自分がどうありたいかを伝える手段がファッションと考えれば、長谷川さんのファッションロジックは生き方をコンサルティングしているように思えました。

 誰かを評価するときに外見から評価する。性格は評価しないって話されていました。でも、本当に中身を評価していないのでしょうか?僕は昔、区画整理の仕事で地域の方と話をする機会を多く持ちました。そしてその話は負担をお願いするというあまり好ましくないお話です。だからこそ、人の本質が見えていました。そうすると、だんだん初めて会った時の顔つきでどんな人が分かってきました。顔ってその人の歴史なんですよね。ずっと怒っている人は眉間にシワが寄りシワの跡が残っている。いつもニコニコしている人は目元や口元に柔らかさがみられる。だから顔って内面を表していると思います。

 これまでの自分を外見で評価して、なりたい自分をファッションで表現する。

内から外に向かうプロセスがファッションロジックにはあると思いました。

 そして、長谷川さんの次なる課題  アウトプットした自分は他者と繋がっている。自分は自分だけではない。周りとの関係性があってこそ自分が成り立つ。その関係性をファッションで解決するのが長谷川さんの次なる課題だと思います。まさにこれって“まちづくり”ですよね。まちづくりって周りとの関係性を良好にする取り組み。自分らしく暮らすには他者が必要で、“まちづくり“っていう言葉は都市計画や建築の話として出発しましたが、最近はコミュニティの要素が色濃く感じられます。ファッションを通して周りとの関係性を構築する。長谷川さんのファッションロジックは”まちづくり“のフェーズに入ったように思います。これからの長谷川さんの活動がますます楽しみになった回でした

(藤輪 友宏)

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